物質群として見た動物群
ぶっしつぐんとしてみたどうぶつぐん
初出:「理学界」1933(昭和8)年4月
寺田寅彦約7分
学問的考察科学的手法自然と人間の冥通分析的学術的
書き出し
せんだって、駿河湾北端に近い漁場における鰺の漁獲高と伊豆付近の地震の頻度との間にある関係があるらしいということについて簡単な調査の結果を発表したことがあった。このように純粋に物質的な現象、すなわち地震のような現象と、生物的、かつ人為的要素の錯雑した漁獲といったようなものとの間の相関を取り扱うことが科学的に許容されるかどうかという問題については、往々物理学者の側でもまた生理学者の側でも疑問をさしはさ…
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