青空文庫

「山を讃する文」の感想

山を讃する文

やまをさんするぶん

作家の日常文明開化自然と人間の冥通厳粛叙情的回顧的

書き出し

近来邦人が、いたづらなる夏期講習会、もしくは無意義なるいはゆる「湯治」「海水浴」以外に、種々なる登山の集会を計画し、これに附和するもの漸く多きを致す傾向あるは頗る吾人の意を獲たり、しかも邦人のやや山岳を識るといふ人も、富士、立山、白山、御嶽など、三、四登りやすきを上下したるに過ぎず、その他に至りては、これを睹ること、宛ら外国の山岳の如くなるは、遺憾にあらずや。例へば東京最近の山岳国といへば、甲斐な

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