青空文庫

「妄動」の感想

妄動

もうどう

孤絶死の受容自己認識貧困叙情的静謐鬱屈

書き出し

×われは曙にさまよふ影なり、亡びんとする或物なり、亡ぶるを否み難きものなり。われは珊瑚の色したる灰なり、暮れゆく春の竈場なり。われは自ら憐んで描きぬ、わななきて氷の上に傾く焚火を。おお、この崩れ落つる火の傷ましさ、熱もなく、音もなく、寄る人もなく…………唯はかなげに、青みつつ薄赤し。×わが行手こそ闇なれ、真冬なれ、あまたの児を伴れし乞丐の孤独なれ。苦痛へ、苦痛へ、氷の路へ…………「生」の嵐は無残の

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