青空文庫

「輝ける朝」の感想

輝ける朝

かがやけるあさ

水野仙子24
孤絶死の受容病中苦悩自己認識内省的叙情的静謐

書き出し

さうだ、私はそれを忘れないうちに書きとめて置かう。この輝いた喜の消え去らぬうちに、このさわやかな心持のうすれゆかぬうちに……私はこの朝の氣持を、決して忘れる事はないであらうけれども、だからといつて書きとめて置く事の決して無益なことではあるまいと思ふ。却つて私の病に於ける無爲の時間が、その爲に生きこそはしても。それは昨夜のことであつた。……いや私は先づいきなりその事に筆を進める前に、ついでだから少し

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