青空文庫

「樹木とその葉」の感想

樹木とその葉

じゅもくとそのは

22 秋風の音

22 あきかぜのね

季節の移ろい自然と人間の冥通郷愁静謐叙情的寂寥懐古

書き出し

いちはやく秋風の音をやどすぞと長き葉めでて蜀黍は植う私は蜀黍の葉が好きである。その實を取るのが望みならば餘り肥料をやらぬ方がよい。然し、見ごとな葉を見やうとならばなるたけ多く施した方がよい。書齋の窓に沿うた小さな畑に私は毎年この蜀黍を植ゑる。今年はその合間々々に向日葵を植ゑて見た。兩方とも丈の高くなる植物で、一方はその葉が長く、一方はその花が大きい。一年中さうではあるが、夏は別して私は朝が早い。大

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