青空文庫

「樹木とその葉」の感想

樹木とその葉

じゅもくとそのは

09 枯野の旅

09 かれののたび

季節の移ろい旅の情景自然と人間の冥通叙情的懐古静謐

書き出し

○乾きたる落葉のなかに栗の實を濕りたる朽葉がしたに橡の實をとりどりに拾ふともなく拾ひもちて今日の山路を越えて來ぬ長かりしけふの山路樂しかりしけふの山路殘りたる紅葉は照りて餌に餓うる鷹もぞ啼きし上野の草津の湯より澤渡の湯に越ゆる路名も寂し暮坂峠○朝ごとにつまみとりていただきつひとつづつ食ふくれなゐの酸ぱき梅干これ食へば水にあたらず濃き露に卷かれずといふ朝ごとのひとつ梅干ひとつ梅干○草鞋よお前もいよい

1 / 0