青空文庫

「「迷いの末は」」の感想

「迷いの末は」

「まよいのすえは」

横光氏の「厨房日記」について

よこみつしの「ちゅうぼうにっき」について

初出:「文芸」1937(昭和12)年2月号

作家の日常文壇交友文学批評歴史的背景分析的厳粛回顧的

書き出し

『文芸春秋』の新年号に、作家ばかりの座談会という記事がのせられている。河豚礼讚、文芸雑誌の今昔などというところから、次第に様々の話題へ展開しているこの記事は、特に最後の部分、二・二六と大震災当時の心境についてそれぞれの出席者が所感を語っている部分に至って、読者の感想を喚び出す幾多のものを示している。徳田秋声、菊池寛、久米正雄等の作家たちが、震災以来今日までの十五年間に生きて来た社会的な道すじ、及び

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