青空文庫

「爾雅の新研究」の感想

爾雅の新研究

じがのしんけんきゅう

初出:「支那學」1921(大正10)年9、10月発行、第二巻第一号、第二号

内藤湖南31
古典の翻案学問的考察言語の構造厳粛学術的

書き出し

爾雅の研究に就いては余は嘗て之を二つの方面から考へたことがある。即ち一は新らしい言語學に依つて研究する方法であつて、これは爾雅が如何なる成立の書であるとも、又其の中に含んでゐる言語が如何なる時代、若しくは地方のものであるとも、それらのことを必ずしも穿鑿することなしに、單にこれを支那古代の言語を集めた書として、其の傍近の種族が有する國語に比較し、共通した語根を有するや否やを考へ、其の關係を明らかにす

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