青空文庫

「『日本資本主義発達史講座』趣意書」の感想

『日本資本主義発達史講座』趣意書

『にほんしほんしゅぎはったつしこうざ』しゅいしょ

学問的考察思想と実生活歴史的背景分析的厳粛緊迫

書き出し

世界経済恐慌の発展は全資本主義体制の、従ってまた日本資本主義制度の根底を揺り動かしている。資本主義の一般的危機の先鋭化、その上に進行しつつある恐慌の破局的深刻化、国際的諸対立の脅威的緊張、そして階級対立闘争の不可両立的激化——すべてこれらの、もはや蔽わんとして蔽いがたき事態の急激なる悪化は、支配階級及びその代弁者どもをして今さらのように国難来を叫ばしむるにいたった。曰く、経済国難!曰く、思想国難!

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