青空文庫

「太平洋魔城」の感想

太平洋魔城

たいへいようまじょう

初出:「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1939(昭和14)年1月~12月

海野十三234
SF的想像力怪奇探偵小説緊迫軽妙

書き出し

怪しい空缶どういうものか、ちかごろしきりと太平洋上がさわがしい。あとからあとへと、いくつもの遭難事件が起るのであった。このことについて、誰よりもふかい注意をはらっているのは、わが軍令部の太平洋部長であるところの原大佐であった。その原大佐は、いましも軍令部の一室に、一人の元気な青年と、テーブルをかこんでいるところだった。「おい太刀川。この次々に起る太平洋上の遭難事件を、君たちはなんとみるか」力士のよ

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