青空文庫

「世界の一環としての日本」の感想

世界の一環としての日本

せかいのいっかんとしてのにほん

戸坂538
下級官吏の描写政治的葛藤文学不信社会批評分析的厳粛鬱屈

書き出し

序ここに編纂したものは、必ずしも研究論文ではない。と共に一時的な時評でもない。私は、時代の評論とでも云うべきだと考える。大体から云うと、ごく啓蒙的なものであるから、無用な先入見にわずらわされない読者には、読みよいものかと思われる。日本は世界的な角度から見られねばならぬ、というのが私の一貫する態度だ。これは、日本は民衆の立場から見られねばならぬということに基くのである。ここに私が民衆と呼ぶのは、支配

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