青空文庫

「階級闘争の彼方へ」の感想

階級闘争の彼方へ

かいきゅうとうそうのかなたへ

初出:「雄弁」1919(大正8)年9月

政治的葛藤文学不信社会批評革命と社会分析的希望激昂

書き出し

人類が連帯責任の中に協力して文化主義の生活を建設し、その生活の福祉に均霑することが、人生の最高唯一の理想であると私は信じています。文化生活が或程度の成熟期に入れば、そこには個人の能力に適する正当な社会的分業の生活があるばかりで、只今のように、同じ人類の内に甲と乙とで利害を異にし、甲の幸福のためには乙の幸福を犠牲とせねばならず、従って甲と乙とはその境遇に由って人格価値に優劣を分ち、生活の機会と享楽と

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