青空文庫

「拊掌談」の感想

拊掌談

ふしょうだん

文壇交友文学不信社会批評自己認識分析的憂鬱軽妙

書き出し

名士と家夏目先生の家が売られると云ふ。ああ云ふ大きな家は保存するのに困る。書斎は二間だけよりないのだから、あの家と切り離して保存する事も出来ない事はないが、兎に角相当な人程小さい家に住むとか、或は離れの様な所に住んでゐる方が、あとで保存する場合など始末がよい。帽子を追つかける道を歩いてゐる時、ふいに風が吹いて帽子が飛ぶ。自分の周囲の凡てに対して意識的になつて帽子を追つかける。だから中々帽子は手に這

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