十二支考
じゅうにしこう
02 兎に関する民俗と伝説
02 うさぎにかんするみんぞくとでんせつ
初出:兎に関する民俗と伝説「太陽 二一ノ一」博文館、1915(大正4)年1月
南方熊楠約54分
学問的考察民俗学異国情緒学術的
書き出し
第1図野兎第2図熟兎第3図岩兎この一篇を綴るに先だち断わり置くは単に兎と書いたのと熟兎と書いた物との区別である。すなわちここに兎と書くのは英語でヘヤー、独名ハーセ、ラテン名レプス、スペイン名リエプレ、仏名リエヴル等が出た、アラブ名アルネプ、トルコ名タウシャン、梵名舎々迦、独人モレンドルフ説に北京辺で山兎、野兎また野猫児と呼ぶとあった。吾輩幼時和歌山で小児を睡らせる唄にかちかち山の兎は笹の葉を食う故…
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