パンのかいのかいそう
書き出し
北原君。折角の御頼みだが、僕は十数年来の日記帳手帳の大半を東京の震災で失つたからパンの会の詳しいことはいま確実に思ひ出すことが出来なくなつた。それでも丁度明治四十二年と、四十三年との日記が残つてゐたから、そのうちに記されてゐる分だけを拾ひ出して見よう、尤も日記もあまりていねいには附けてないから脱けてゐるところが多い。四五年前まではあの時代を懐しいことに思ひ、時々回想したが、今はもうあまり時が隔つて…
千曲川のスケッチ
長崎
佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし