青空文庫

「征服の事実」の感想

征服の事実

せいふくのじじつ

初出:「近代思想 6月号」1913(大正2)年6月

大杉10
学問的考察文明開化歴史的背景分析的厳粛

書き出し

樗牛全集の中に、ブランデスの何かの本から抜いた、次の文がある。「少なくともヨーロッパの四大国民の名は、いずれもみな外国の名である。フランスの名称は、ライン河の西岸に棲んでいたフランク人から来たもので、この国民の祖先たる古のケルト人とは、何の因縁もないのである。イギリスの名は、もとドイツの一地方から来たもので、アングロサクソン民族とは、何の血族上の連絡もないのである。ロシアの名は、もと北方の起原で、

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