青空文庫

「見落されている急所」の感想

見落されている急所

みおとされているきゅうしょ

文学と生活との関係にふれて

ぶんがくとせいかつとのかんけいにふれて

初出:「婦人文芸」1934(昭和9)年11月号

創作背景文学不信芸術家描写分析的回顧的

書き出し

九月号の『婦人文芸』に藤木稠子という作者の戯曲「裏切る者」という一幕ものがのっていた。私は雑誌を開いたときその表題を見たのであったがつい用事に追われ、そのときはゆっくり作品を読む機会を失ってしまった。ところが今日、ある偶然のことから、「白道」という随筆の原稿を読むめぐりあわせになり、その随筆の作者が戯曲と同じ作者藤木稠子さんであることから、私は改めて戯曲をも読み直し、さまざまの深い感想に動かされた

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