青空文庫

「机の前の裸は語る」の感想

机の前の裸は語る

つくえのまえのはだかはかたる

初出:「詩神 第六巻十号」1930(昭和5)年10月

作家の日常創作背景文壇交友文学不信分析的回顧的軽妙

書き出し

私はこの九月末か十月初め頃までの間に、かびのついたするめのやうな昨年と今年との作品十数篇からなる表題未定の一本を四五十部印刷して、これを最後の集として年来親しくしてもらつた友人へ贈呈する。大正十三年に「色ガラスの街」——昭和四年に「雨になる朝」——そして、この表題未定の一本を最後とすることには何の意味もない。もうこれでたくさんだといふことゝ、自分の将来にもさうしたことをする義務もなければ何もないと

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