青空文庫

「前進的な勢力の結集」の感想

前進的な勢力の結集

ぜんしんてきなせいりょくのけっしゅう

初出:「個性」1948(昭和23)年7月号

政治的葛藤文学不信社会批評自己認識分析的激昂緊迫

書き出し

一九四五年の八月以来、日本のすべての生活は驚く程のテンポで推移している。日本の民主化がいわれ、やっと私たちの生命が私たちのものに戻された時、日本のインテリゲンチャは「自分」を取り返す為に熱中と混乱とを示した。何しろ戦争が強行された十数年間日本のすべての理性と人間らしい一人一人の「自分」は殺されていたのだから。そしてその十数年間に生長してきた人々の青春は、青春というのも恐ろしい程人間の自然な開花から

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