青空文庫

「長塚節歌集」の感想

長塚節歌集

ながつかたかしかしゅう

1 上

1 じょう

長塚73
内省季節の移ろい日常の非日常静謐叙情的回顧的

書き出し

明治三十一年暮春雨惜しまるゝ花のこずゑもこの雨の晴れてののちや若葉なるらむ春哀傷林子を悼みてちりしみのうらみや深きみし人のなげきやおほきあたらこの花海邊鵆昨日こそうしほあみしか大磯のいそふく風に千鳥なくなり明治三十二年元旦若水を汲みつゝをれば標はへしふたもと松に日影のぼりぬ菖蒲生れしはをのこなるらむ菖蒲草ふきし軒端に幟たてたり避暑この夏は來よと文しておこせたる伯母がりとはむ山のあなたに秋郊虫萩こえ

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