青空文庫

「人外魔境」の感想

人外魔境

じんがいまきょう

03 天母峰

03 ハーモ・サムバ・チョウ

怪奇探検家描写文壇交友異国情緒叙情的孤絶静謐

書き出し

神踞す「大聖氷」わが折竹孫七の六年ぶりの帰朝は、そろそろ、魔境、未踏地の材料も尽きかけて心細くなっていた私にとり、じつに天来の助け舟のようなものであった。では、それほど私を悦ばせる折竹とはいかなる人物かというに、彼は鳥獣採集人としての世界的フリーランサーだ。この商売の名は、海南島の勝俣翁によってはじめて知った方もあろうが、日本はともかく、海外ではなかなかの収入になる。ことに折竹は、西南奥支那の H

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