青空文庫

「白髪小僧」の感想

白髪小僧

しらがこぞう

初出:「白髪小僧」誠文堂、1922(大正11)年11月

夢野久作272
古典の翻案奇人描写童話的ファンタジー叙情的怪奇

書き出し

第一篇赤おうむ一銀杏の樹昔或る処に一人の乞食小僧が居りました。この小僧は生れ付きの馬鹿で、親も兄弟も何も無い本当の一人者で、夏も冬もボロボロの着物一枚切り、定った寝床さえありませんでしたが、唯名前ばかりは当り前の人よりもずっと沢山に持っておりました。その第一の名前は白髪小僧というのでした。これはこの小僧の頭が雪のように白く輝いていたからです。第二は万年小僧というので、これはこの小僧がいつから居るの

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