青空文庫

「晶子詩篇全集拾遺」の感想

晶子詩篇全集拾遺

あきこしへんぜんしゅうしゅうい

季節の移ろい孤絶恋愛観の相対化死の受容叙情的寂寥懐古

書き出し

明治三十二年春月別れてながき君とわれ今宵あひみし嬉しさを汲てもつきぬうま酒に薄くれなゐの染いでし君が片頬にびんの毛の春風ゆるくそよぐかな。」たのしからずやこの夕はるはゆふべの薄雲に二人のこひもさとる哉おぼろに匂ふ月のもときみ心なきほゝゑみにわかき命やさゝぐべき。」わがをひやよをさなこよなれが目のさやけき色をたとふれば夕のそらの明星かたわゝに肥えし頬の色は濃染の梅に白ゆきのかゝれる色か唇の深紅の色は

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