従妹への手紙
いとこへのてがみ
「子供の家」の物語
「こどものいえ」のものがたり
初出:「女人芸術」1932(昭和7)年1月号
宮本百合子約14分
作家の日常歴史的背景異国情緒叙情的懐古静謐
書き出し
すみ子さん、こんにちは!今日は湯浅さんとふたりで、珍しいところを見て来たから、忘れないうちにそのことを書きます。「子供の家」を見学して来たのです。ソヴェト同盟には「子供の家」というものがあるのを、知っている?親のない子供や、または親があってもいろいろわけがあって一緒に暮らせないような時、ソヴェト同盟には「子供の家」というのがあって、そこで食べさせて、着せて、十八になって一人前の働きてになるまで世話…
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