ジイドとそのソヴェト旅行記
ジイドとそのソヴェトりょこうき
初出:「文芸春秋」1937(昭和12)年2月号
宮本百合子約24分
創作背景文壇交友文学批評歴史的背景分析的厳粛
書き出し
『中央公論』の新年号に、アンドレ・ジイドのソヴェト旅行記(小松清氏訳)がのっている。未完結のものであるが、あの一文に注目をひかれ、読後、様々の感想を覚えた読者は恐らく私一人にとどまらなかったであろうと思う。間もなく、去る一月六日から四日間、『報知新聞』の学芸欄に「ジイドの笑いと涙」という題で、『プラウダ』が社説として発表したジイドのソヴェト旅行記批判が、山村房次氏によって訳載された。その文章は何月…
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