青空文庫

「不必要な誠実論」の感想

不必要な誠実論

ふひつようなせいじつろん

島木氏への答

しまきしへのこたえ

初出:「読売新聞」1937(昭和12)年6月9日号

創作背景文壇交友文学不信自己認識分析的厳粛鬱屈

書き出し

『文芸春秋』四月号にのった文芸時評に対するあなたの御感想を拝見しました。別な作者の小説「希望館」についての感想を敷衍しつつ、嘗て或る時期に、実際運動をしていた人々が文学の仕事に移って来て今日示している或る種の文学活動に向って感じられたいろいろの疑を私はその時評の中に述べた。それについてあなたの御感想が書かれているわけです。あなたが、一人の作家の主観として、自身が決してその時評に云われていたような作

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