青空文庫

「学変臆説」の感想

学変臆説

がくへんおくせつ

初出:「反省雜誌」1897(明治30)年3月1日、第十二年第二号

内藤湖南10
学問的考察文明開化歴史哲学分析的厳粛

書き出し

天運は循環するか、意ふに其の循る所の環は、完全なる圓環にあらずして、寧ろ無窮なる螺旋形を爲す者たらんか、何となれば一個の中心點より開展して三のダイメンシヨンある空間を填充すべき一條線は、須らく無限に支派して螺形に纏繞する所の者たらざるべからざれば也。地球は三百六十五日五時餘を以て太陽を一周す、已に一周し畢れば、必ずや再び故路を行かざるべからず、但だ太陽は其の行星に對せる位置こそ定住不變には見ゆれ、

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