青空文庫

「北条民雄」の作品

北条民雄

ほうじょうたみお

生年:1914-09-22没年:1937-12-05

童貞記

どうていき

初出:「山桜」1934(昭和9)年7月号

3
2018/09/06

いちにいさんの感想

処女と童貞は平行線を行く 彼女の名前を呼ぶだけで、2人は交わることができる。 しかし、彼が彼女の名を呼ぶことはそれはそれは一生一代の重い重い重大な大仕事なのだ。 それが、童貞の童貞たる所以なのだ。 幼稚園児は好きな異性を故意に苛める行動を起こすものだ。それと童貞の行動は似ている。 全ての行為が恥ずかしいのだろう。 嫌われたらどうしよう?とか、正しい性交の仕方を知らず自信がない。相手も処女ならお互い気にする必要はないのだが、失敗を恐れるのだろう。 過去の自分を思い出せ!貴様も俺も同じだったはずだ! 童貞に性交は麻疹みたいなものだ、といっても理解しないだろう。 恐らく夢のような至福の時を未だ知らぬ性交に思いを馳せているのだ。

白痴

はくち

初出:「山桜」1935(昭和10)年5月号

4
2020/09/17

酉の市さんの感想

家族全員凄絶に悲惨なありさまで、ラストはえっぐい絵面のはずなのに…何でこんなに穏やかな風景画みたいな情景になって、脳裏に浮かんでくるんです…? 書き方でこんなにイメージさせる物が違うものなのか…と衝撃を受けています。

間木老人

まきろうじん

初出:「文学界」1935(昭和10年)11月号

46
2021/02/28

姓名さんの感想

北条民雄の師である川端康成から激励を受けたと言われる本作品。主人公と老人との、奇妙で偶然が重なった出会いが書かれている。 その過程の紆余曲折はどれほど不思議な物でも、最後は北条自身も入っていたハンセン病患者の収容施設が舞台であるからして、逃れられない運命に収束していくのは無情

いのちの初夜

いのちのしょや

初出:「文学界」1936(昭和11)年2月号

60
2024/07/19

c01b46ef6ce2さんの感想

著者の生きた時代、ハンセン病は不治の病とされていた。主人公の尾田はハンセン病にかかり施設に入れられたものの、以前のような生活に戻れるとの希望を抱き、そのせいで苦しむ日々であった。 受け入れがたい現状を受容し、その中でどのように生きていくのか、というテーマを感じた。病気の後遺症や精神疾患で苦しんでいる方にはぜひ読んでいただきたい。

戯画

ぎが

初出:「山桜」1936(昭和11)年1月号

13

続癩院記録

ぞくらいいんきろく

初出:「改造」1936(昭和11)年12月

29
2015/12/21

b6226aa70d42さんの感想

淡々とした描写が却って強い印象を与える。

癩院記録

らいいんきろく

初出:「改造」1936(昭和11)年10月

26
2015/12/18

a98a2cd23bf1さんの感想

余計な感情を 加えない淡々とした表現なので かえって すさまじさが 伝わってきます。

重病室日誌

じゅうびょうしつにっし

初出:「文學界」1937(昭和12)年4月号

17
2019/10/30

19双之川喜41さんの感想

 内戦の やまない国に 外科医として 派遣され 中立的に 医療に 従事するのは 殺したり 殺されたりする人のために 治すので 虚しさは つのるばかりという。 生きるために 病と格闘中の人に 寄り添う優しさには 脱帽する。

続重病室日誌

ぞくじゅうびょうしつにっし

初出:「文學界」1937(昭和12)年12月号

17
2016/09/26

芦屋のまーちゃんさんの感想

ライ病患者の苦しみは正直わからない。北条氏の作品を読んだとき、気の毒な人達だと思う程度で、すぐ日常に戻ってしまう。 この作品で、人間は冷たい動物故に愛は美しく温かい、ライ病患者はその事を一番知っている、と書いている。 ライの事は知らなくとも、例えば妻子が顔に大火傷を負ってケロイド状態にでもなったら、果たして以前のように愛することができるであろうか?自分がそうなったら、果たして妻子は私を愛してくれるだろうか?考えただけでも、とても恐ろしい! それ程、人間とは冷たい動物なのだ! 新婚の頃の愛が20年30年と必ず続くとは限らないのは日常においてもそうであろう。

月日

つきひ

初出:「北條民雄全集 上巻」創元社、1938(昭和13)年4月25日

10
2016/08/28

芦屋のまーちゃんさんの感想

幸福の黄色いハンカチ、のようにはいかぬ。刑務所に入る夫を出所まで持てる妻はそうそういない。それ以前に離婚だな!

道化芝居

どうけしばい

初出:「中央公論」1938(昭和13)年4月号

115

頃日雑記

けいじつざっき

初出:「科学ペン」1938(昭和13)年

8

年頭雑感

ねんとうざっかん

初出:「科学ペン」1938(昭和13)年

2

柊の垣のうちから

ひいらぎのかきのうちから

初出:「新女苑」1938(昭和13)年3月

26

青春の天刑病者達

せいしゅんのてんけいびょうしゃたち

初出:「定本 北條民雄全集 上巻」東京創元社、1980(昭和55)年10月20日

25

癩を病む青年達

らいをやむせいねんたち

初出:「定本 北條民雄全集 上巻」東京創元社、1980(昭和55)年10月20日初版

39

眼帯記

がんたいき

初出:不明

0

外に出た友

そとにでたとも

初出:不明

8

可愛いポール

かわいいポール

初出:不明

5

すみれ

すみれ

初出:不明

5
1 / 3