蛾はどこにでもゐる
がはどこにでもいる
初出:「文藝春秋 第四年第十號」1926(大正15)年10月1日
約16分
芦屋のまーちゃんさんの感想
死んだ妻
自分の前に現われる蛾を
死んだ妻だ、と思っている
妻はどこにでもいる
心の中に?
女が訪ねてくるが、
(その)女を妻だと思うより蛾を妻だと強く思っている・・・
自分の妻を捨てて女を助けるということはできなかった・・・
この男は、本当に亡き妻を愛していたのか?21才で死んだ女に対する哀れみや罪悪感が彼に幻覚を見させているのではないか?「あなただけが幸せになるなんて許されることではありませんことよ!」蛾が語るのだろう。
「いいこと。あなたのファンかどうか知りませんが、その女は絶対許しませんわ。」と蛾は女を追い払う。
本当に愛があれば、
「私のことは早く忘れて、あなたはあなたのこれからの人生を歩んで下さい。」と亡妻は言うだろう。
それこそ、幻想か・・・・・・